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のどか会計事務所
公認会計士・税理士事務所 / 行政書士事務所
代表者:小野 好聡
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〒533-0021
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営業時間:火~金 10:00~16:00
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[記入例付き]個別支援計画における5領域とのつながりの明確化とは:放課後等デイサービスほか

のどか会計事務所

大阪発!全国どこでも、月8千円からはじめる介護・障がい福祉専門の顧問税理士。福祉事業の開業からIPOまで、ワンストップでサポート。

介護・障がい福祉事業を立ち上げたら、“優先的に対応すべき事項“が山ほどあります。
安定した事業所運営のためには、早めに会計記帳、給与計算、各種税務申告などの専門的な業務を専門家に外部委託し、作業時間を確保することが肝要です。

"優先的に対応すべき事項"の一例
・ 処遇改善加算 対応
・ 虐待防止措置未実施減算 対応
・ 身体拘束廃止未実施減算 対応(障がい福祉)
・ 情報公表未報告減算 対応(障がい福祉)
・ 業務継続計画(BPC)未策定減算 対応
・ 特定事業所加算 対応(居宅介護支援、訪問介護等)
・ 機能強化型体制加算 対応(相談支援)
・ 人員配置体制加算 対応
会計の区分 対応(複数指定事業所)
就労支援事業会計 対応(就労支援)

目次

【記入例付き】5領域をわかりやすく解説!児童発達支援・放課後等デイサービスの個別支援計画

[記入例付き]個別支援計画における5領域とのつながりの明確化とは:放課後等デイサービスほか

児童発達支援や放課後等デイサービスにおける個別支援計画は、子どもの状態やニーズを踏まえ、具体的な支援内容を定めるものですが、令和6年度の報酬改定により、個別支援計画に支援内容と5領域との関連性を明確に示すことが新たに求められるようになりました。

本記事では、報酬改定における個別支援計画の変更点に着目し、5領域とのつながりの明確化の概要と、5領域それぞれの概要について解説します。これらの情報を理解することで、支援者は質の高い支援を提供するためのポイントを把握し、子どもたちの成長を効果的にサポートできるようになるでしょう。

個別支援計画における5領域とのつながりの明確化

個別支援計画における5領域とのつながりの明確化

令和6年度の報酬改定では、障害児支援において、個別支援計画に、支援内容と5領域とのつながりを明確化することを求めています。これは、質の高い発達支援の提供を推進するための取り組みの一つです。

障がい児通所サービス等における個別支援計画とは、障害のある子ども一人ひとりの状況やニーズに合わせて作成する支援計画です。この計画に基づいて、具体的な支援内容が決定され、実施されます。

5領域とは、児童発達支援における支援内容を包括的に示す5つの領域のことです。具体的には、「健康・生活」「運動・感覚」「認知・行動」「言語・コミュニケーション」「人間関係・社会性」の5つがあります。

今回の改定では、個別支援計画を作成する際に、支援内容がどの領域と関連しているのかを明確に示すことが求められるようになりました。これにより、支援の意図が明確になり、より効果的な支援につながることが期待されます。

5領域の概要

5領域の概要

1. 健康・生活

  • ねらい
    健康状態の維持・改善、生活リズムや生活習慣の形成、基本的生活スキルの獲得
  • 支援内容
    • 健康状態の把握:子どもが健康で安全な生活を送れるように支援し、日常的に健康チェックを行い、必要な対応をすることです。特に、意思表示が難しい子どもに対しては、注意深く観察し、些細な変化も見逃さずに対応する必要があります。
    • 健康の増進:子どもが基本的な生活リズムを身につけ、健康的な食生活を送れるように支援することです。具体的には、睡眠、食事、排泄などのリズムを整え、口腔機能や姿勢などを考慮しながら楽しく食事ができるようサポートします。また、病気の予防や安全への配慮も含まれます。
    • リハビリテーションの実施:子どもが日常生活や社会生活を送れるよう、それぞれの状態に合わせて身体面、精神面、社会面における必要な訓練を行うことです。
    • 基本的生活スキルの獲得:子どもが自分で身の回りのことを清潔にしたり、食事、着替え、トイレなどの日常生活に必要な基本的なスキルを身につけるための支援を行うことです。
    • 構造化等による生活環境を整える:子どもが遊びを通して様々なことを学び、主体的に活動できるよう、環境を整えることです。また、障害特性に応じて、時間や空間を分かりやすく工夫することも含まれます。

2. 運動・感覚

  • ねらい
    姿勢と運動・動作の向上、姿勢と運動・動作の補助的手段の活用、保有する感覚の総合的な活用
  • 支援内容
    • 姿勢と運動・動作の基本的技能の向上:日常生活に必要な基本的な動作をスムーズに行えるように、姿勢を保ったり、手足などを動かしたりする能力を高めることです。また、関節が硬くなったり変形したりするのを防ぎ、筋力を維持・強化することも含まれます。
    • 姿勢保持と運動・動作の補助的手段の活用:姿勢を保ったり体を動かすことが難しい子どもに対して、姿勢保持装置などの様々な補助用具を活用し、それらの動作ができるように支援することです。
    • 身体の移動能力の向上:子どもが自分の力で移動したり、歩行器や車いすなどを使いながら、日常生活に必要な移動能力を高めるための支援を行うことです。
    • 保有する感覚の活用:子どもが持っている視覚、聴覚、触覚などの感覚を十分に使えるように、遊びなどを通して支援することです。
    • 感覚の補助及び代行手段の活用:子どもが持っている視覚や聴覚などを使いやすくするために、眼鏡や補聴器のような補助機器を適切に使えるように支援することです。
    • 感覚の特性への対応:子どもが持つ感覚の過敏さや鈍感さを理解し、それに合わせて環境を調整したり、適切な支援を提供することです。

3. 認知・行動

  • ねらい
    認知の発達と行動の習得、空間・時間、数等の概念形成の習得、対象や外部環境の適切な認知と適切な行動の習得
  • 支援内容
    • 感覚や認知の活用:視覚、聴覚、触覚などの感覚を十分に使い、必要な情報を集めることで、子どもの認知機能の発達を促す支援を行うことです。
    • 知覚から行動への認知過程の発達:子どもが周囲の環境から情報を受け取り、必要な情報を選び出し、それに基づいて適切な行動をとる一連の過程を支援することです。
    • 認知や行動の手掛かりとなる概念の形成:子どもが周りの世界を理解し行動するための基礎となる概念、例えば物の機能や形、色の変化、時間や空間などを理解し、それらを活用できるように支援することです。
    • 数量、大小、色等の習得:子どもが数や大きさ、重さ、色の違いなどを理解し、活用できるようにするための支援を行うことです。
    • 認知の偏りへの対応:子どもの認知特性を理解し、情報処理を適切に行えるよう支援することです。また、こだわりや偏食など、個々の特性に配慮した支援も含まれます。
    • 行動障害への予防及び対応:感覚や認知の偏り、コミュニケーションの難しさなどが原因で起こる行動障害を予防し、適切な行動が取れるように支援することです。

4. 言語・コミュニケーション

  • ねらい
    言語の形成と活用、言語の受容及び表出、コミュニケーションの基礎的能力の向上、コミュニケーション手段の選択と活用
  • 支援内容
    • 言語の形成と活用:具体的な物や体験と言葉を結びつけるなどして、子どもが言葉の意味を理解し、自ら進んで言葉を発するのを促す支援を行うことです。
    • 受容言語と表出言語の支援:子どもが話し言葉や文字、記号などを使い、相手の言いたいことを理解したり、自分の考えを伝えたりできるように支援することです。
    • 人との相互作用によるコミュニケーション能力の獲得:一人ひとりの状況に合わせた場面で、他者とのやり取りを通じて、一緒に物事に注目するなどのコミュニケーション能力を高める支援を行うことです。
    • 指差し、身振り、サイン等の活用:子どもが周囲の状況を理解したり、自分の意思を伝えたりできるように、指差しや身振り、サインなどの非言語的なコミュニケーション手段を使えるように支援することです。
    • 読み書き能力の向上のための支援:発達障害などの子どもの特性に合わせた方法で、読み書きの能力を高めるための支援を行うことです。
    • コミュニケーション機器の活用:子どもが周りの状況を理解したり、自分の気持ちを伝えたりすることをスムーズに行えるよう、文字や記号、絵カード、機器など、様々なコミュニケーション手段を適切に選び、使えるように支援することです。
    • 手話、点字、音声、文字等のコミュニケーション手段の活用: 手話、点字、音声、文字、触覚、平易な表現など、様々なコミュニケーション手段を活用して、子どもが周囲の状況を理解し、自分の意思を伝えられるように支援することです。

5. 人間関係・社会性

  • ねらい
    他者との関わり(人間関係)の形成、自己の理解と行動の調整、仲間づくりと集団への参加
  • 支援内容
    • アタッチメント(愛着行動)の形成:子どもが周囲の人と安定した関係を築けるよう、身近な人と親密な関係を育み、信頼関係を築くことをサポートすることです。
    • 模倣行動の支援:子どもが遊びなどを通じて他人の動きを真似ることを促し、それによって社会性や他人との関わり方を学ぶことを助けることです。
    • 感覚運動遊びから象徴遊びへの支援:感覚や体を動かす遊びから、物に見立てたり、何かになりきったりするごっこ遊びなどを通して、社会性を育む支援を行うことです。
    • 一人遊びから協同遊びへの支援:周囲に関心を示さない一人遊びの状態から、徐々に他者と関わる遊びへと段階的に促し、最終的には役割分担やルールのある遊びを通して社会性を育む支援を行うことです。
    • 自己の理解とコントロールのための支援:子どもが自分の得意なこと、苦手なこと、行動の特徴などを理解し、感情をコントロールできるよう、大人のサポートを通じて支援することです。
    • 集団への参加への支援:子どもが集団活動に参加するためのルールや手順を理解し、遊びや活動に積極的に参加できるようにサポートすることです。

記入例

記入例

令和6年5月17日、こども家庭庁から「令和6年度障害福祉サービス等報酬改定に伴う個別支援計画作成にあたっての留意点及び記載例について」が発表されました。

この資料では、5領域に対応する課題や支援を機械的に当てはめるのではなく、個々のこどものアセスメントを踏まえたオーダーメイドの支援計画を作成することの重要性が強調されています。また、支援目標や支援内容は、それぞれの子どもに合わせて個別化されるべきであり、画一的なものであってはならないとされています。

具体的な記入例も含まれており、5領域に則った個別支援計画策定の参考資料として活用できます。ぜひ、この資料を参考に、一人ひとりの子どもに寄り添った支援計画を作成してください。

まとめ

報酬改定によって、個別支援計画において5領域とのつながりを明確化することが求められるようになりました。これは、障害のある子ども一人ひとりの状況やニーズに合わせた、より質の高い発達支援の提供につながることが期待されます。

児童発達支援センター等は、5領域のねらいと支援内容を踏まえ、個別支援計画を作成し、子どもたちの発達を総合的に支援していくことが重要となります。

今回の記事が、報酬改定の変更点と児童発達支援の5領域について理解を深める一助となれば幸いです。

[記入例付き]個別支援計画における5領域とのつながりの明確化とは:放課後等デイサービスほか

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